プログラミングでは1文字間違えただけでバグが発生してしまいます。プログラミングをする時には似た文字や、全角半角などが判別しやすいフォントを使うことで、見間違いを減らすことができます。フォントの中でも特に全ての文字の幅が同じものを等幅フォントといい、プログラミングをする時にはこの種類のフォントを使うことでかなり見やすくなると思います。以下で等幅フォントの中で私がおすすめするフォントを紹介します。
1. Moralerspace
URL: https://github.com/yuru7/moralerspace
Moralerspace は、欧文フォント Monaspace と日本語フォント IBM Plex Sans JP などを合成したプログラミング向けフォントです。
https://github.com/yuru7/moralerspace/blob/main/README.md
Moralerspaceは隣の文字の大きさによってレンダリングを調整することで間延びした見た目を防ぐTexture Healingを搭載しており、通常の等幅フォントよりも違和感が少ない見た目になっています。また、バグの原因になりやすい全角スペースが可視化されていて、デバッグ時の負担を減らしてくれます。MoralerspaceにはNeon, Argon, Xenon, Radonの4種類があり、好みによって使い分けられます。
2. Source Han Code JP
Source Han Code JP(日本語メニューネーム:源ノ角ゴシック Code JP)は、Source Han Sansに含まれるプロポーショナル・ラテン・グリフを、Source Code Proのモノスペースのラテン・グリフに変更した派生フォントです。ラテン・グリフは、日本語の仮名や漢字とマッチするようにサイズを調整し、正確に667ユニット固定字幅に設定されています。Source Han Codeは、プログラミングやhtml/CSSの記述、ターミナルでのテキスト表示やコマンド入力などで、ディスプレイでの和欧表示用UIフォントとしての利用を想定しています。
https://github.com/adobe-fonts/source-han-code-jp/blob/master/README-JP.md
Source Han Code JPはAdobeが開発したプログラミング向けフォントで、似ている文字の判別がしやすいように調整されています。Homebrew経由でインストールすることもできるので比較的導入がしやすいのもありがたいです。(homebrew/cask-fonts)
まとめ
今回は2つのフォントを紹介しました。ほとんどの人がフォントを意識するのはWordなどの文書作成ソフトやデザイン系のソフトを使うときだけだと思いますが、プログラミングにおいても適切なフォントを使うことでヒューマンエラーを減らすことができます。最初の導入と設定は面倒だと思いますが、のちの面倒さがだいぶ減るのでぜひ入れてみてください。
ちなみに…
MacOSにデフォルトで入っている等幅フォントであるOsakaですが、Chromeなどで使うときは可変幅フォントとして扱われてしまうトラップがあるので、変えたほうがいいです。
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